プチプラで人気が高く、口コミ評判もいい『無印良品のマイルドジェルクレンジング』と『メラノCCディープクリア酵素洗顔』。
職場の美肌の先輩が愛用していると聞き、「これはよさそう!」と思って、私も取り入れてみました。
どちらも手に入れやすく、使用感もさっぱりしていて最初は心地よく使っていたのですが、実は私の肌は、薄くて敏感に傾きやすいタイプ。
そんな私の肌は、じわじわと頬の赤みと毛穴の目立ちが気になるような変化がでてきたように感じました。
このケアを続けたのは1年以上。でもあるとき、「ちょっと一度お休みしてみようかな」と思い立って使うのをやめてみたところ、数日で肌の赤みや毛穴の目立ちがやわらいでいく感覚があったんです。
そこで今回は、「肌にやさしそう」という印象があるアイテムでも、肌質によっては合わないことがあるかもしれないということについて、敏感肌の私が感じたことをもとにお伝えしていきます。
無印のマイルドジェルクレンジングとメラノCC酵素洗顔を選んだ理由|人気&口コミに惹かれました
無印良品のマイルドジェルクレンジングとメラノCCディープクリア酵素洗顔は、とにかくプチプラなのが魅力的です。どちらも1,000円以内で購入できる、お財布にやさしいコスメです。
無印のマイルドジェルクレンジングは敏感肌にいい?
無印良品のマイルドジェルクレンジングがどれほど人気かというと、無印良品HP内での口コミ数3,130件、評価4.7とかなり高評価です(2025年6月1日現在)。口コミ数も多く、人気がうかがえます。また、200gの容量で税込み750円は破格。コスパ最高です。
商品説明には、『うるいおい成分としてリピジュア (R)(ポリクオタニウム-51)、アンズ果汁、モモ葉エキス、ヒアルロン酸Naを配合』、『合成香料無添加・無着色・無鉱物油・弱酸性・アルコールフリー』と記載があり、なんか保湿もある程度優れてそうだし、「敏感肌によさそう!」と思っていました。
メラノCCディープクリア酵素洗顔は人気商品だからいい?
当時の私は、『毛穴の黒ずみ』が気になっていました。そんなタイミングで、肌がきれいな職場の先輩がメラノCCディープクリア酵素洗顔を使っていると知ったので、すぐにメラノCCディープクリア酵素洗顔についていろいろと検索してみました。すると、角栓や毛穴には酵素洗顔がいいらしいという情報も見かけました。
メラノCCの酵素洗顔は、
・ビタミンC配合で美白ケアもできる
・酵素で角質・皮脂汚れをすっきりオフできる
という口コミを見て、「これなら毛穴汚れも解決できるかも!」と期待を持ちました。しかも、職場の肌がきれいな先輩まで使っているとなると、お墨付きな気がしました。
あと正直、プチプラで買いやすかったのも大きなポイントでした。笑
ドラッグストアで手軽に入手でき、600〜700円程度で買えます。
口コミの中には「肌がトーンアップした」「明るくなった気がする」といったような口コミもあり、当時の私は「きっと角質が落ちたことで肌がクリアに見えるのかな」と素直に受け取っていました。
ただ、このときの私はまだ、「角質ケアが肌にどう作用するか」を深く知らず、肌との相性をあまり考えられていなかったように思います。
実際に使い続けて感じた変化|頬の赤みと毛穴の変化
無印良品マイルドジェルクレンジングは数年使っていて、洗顔フォームも無印良品マイルド保湿洗顔フォームを数ヶ月使っていました。
マイルドジェルクレンジングはとっても気に入っていたので、洗顔フォームだけをメラノCCディープクリア酵素洗顔へと変えました。このときから、肌が少しずつ変化していったように感じます。
使用初期:特に問題ないと感じた
洗顔フォームを無印良品マイルド保湿洗顔フォームからメラノCCディープクリア酵素洗顔に変えた初日、「さっぱりしていい気がする!」と感じました。
洗い上がりより何より感動したのは、メラノCCディープクリア酵素洗顔は、泡立てネットで泡立てると、高密でもっちりモコモコの泡が出来上がったことです。この弾力のある泡が、「毛穴の汚れをごっそり落としてくれそう!」っていう気分にさせてくれました。
メラノCCディープクリア酵素洗顔のモコモコの泡の虜になり、「この泡で洗うから汚れが落ちる」という期待感を、今後長きにわたり持ち続けることになりました。
使用数週間後:つっぱりが気になるように
メラノCCディープクリア酵素洗顔を取り入れてから数週間たち、洗顔後にタオルで顔を拭いたあと、乾燥が気になるようになりました。
「1秒でも早く化粧水をつけたい」
少しピリピリするような気がしたし、肌がパリパリになっているように感じました。
1秒でも早く化粧水をつけるため、お風呂場に化粧水のボトルを持ち込み、『顔を拭いたあとに即保湿!』がルーティンに。
メラノCCディープクリア酵素洗顔が「毛穴の汚れをしっかり落としてくれている」と、毛穴汚れにだけ注目していました。なので、洗顔で乾燥しているかもしれない、ということに気がつくのに時間がかかってしまいました。
1年以上毎晩使い続けた結果:肌のバリア機能がもろくなった
当時37歳の混合肌の私が、自分は敏感肌だと気づかずに、メラノCCディープクリア酵素洗顔を1年以上毎晩使い続けた結果、角質層が剥がれすぎたのか、油膜がなくなった感じで、バリア機能が崩壊しているように感じました。
洗顔後にタオルで拭いたあとの私の肌は、まるで肌理がなく、プラスチックのようにテカっとピカッと光っていて、そこへ毛穴が目立っているという状態でした。また、頬に赤みもありました。ヒリヒリする感じもあるし、これは相当良くない状態だと自覚するようになりました。
肌に合わなかった原因を成分から分析してみた

『落としすぎが良くない』これに気づくのに時間がかかりすぎましたが、これに気づくきっかけとなったのが、とあるYoutube動画の一場面でした。
『肌の赤みがおさまらない、肌が赤くなりがちな人、頬に赤みが出やすい人は、”削りすぎ”になっている可能性が大きい。スキンケアの商品に”角質ケア”の文言が入っている商品は要注意』という内容。
『頬の赤みが出やすい人は削りすぎ』
このフレーズにハッとしました。削り過ぎに気がついていない人が意外と多いとのことで、「まさに私なんじゃ!」とギクッとなりました。
その『削る』成分っていったいどんなものなのか、分析してみました。
無印のマイルドジェルクレンジングの洗浄成分に注目
肌を見直すタイミングで、お気に入りだった無印良品のマイルドジェルクレンジングも成分分析してみました。
無印良品のマイルドジェルクレンジングには、ピーリング作用や剥離を促すような角質を落とす成分は含まれていませんでした。
でも、肌の刺激になってしまう可能性のある成分が含まれていることがわかりました。
洗浄成分
- ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル(合成界面活性剤):洗浄力の強い非イオン界面活性剤。洗浄力強め+脱脂力ありで、敏感肌・乾燥肌には刺激になることも
- オレイン酸エチル:メイクなじみをよくする成分。洗浄力UPにはなる反面、乾燥肌、敏感肌にはちょっと負担感がありそう
刺激になることもある成分
- ポリクオタニウム-51(リピジュア):『高保湿成分』ですが、肌に合わない人は赤みやニキビ原因になることもまれにあり
無印良品マイルドジェルクレンジングは、角質除去成分は含まれていないけど、敏感肌さんには少し負担になりそうな成分が含まれていることがわかりました。
メラノCCディープクリア酵素洗顔の『さっぱり系』が乾燥をまねいた?
メラノCCディープクリア酵素洗顔は、敏感肌さんは使用に慎重になったほうが良さそうな洗顔フォームでした。
角質ケア成分
- プロテアーゼ:タンパク質分解酵素。古い角質を柔らかくして落とす酵素。まだ必要な角質まで削ってしまうことも。肌が薄く乾燥しやすい人は、赤みが出たり、ヒリヒリしたり、ピリつきやつっぱり感がでやすい
- カオリン:天然クレイで、毛穴の汚れや余分な皮脂を吸着してくれる成分。敏感肌や乾燥肌にとっては、やや『取りすぎ』になりやすい。肌に必要な皮脂まで奪ってしまい、つっぱり感がでたり、バリア機能が弱って乾燥と赤みがでることも
洗浄成分
- パルミチン酸:泡立ち&洗浄力◎。乾燥しやすい肌にはやや負担
- ミリスチン酸:泡立ちと洗浄力が強め。敏感肌では刺激に感じやすいことも
- ラウリン酸:洗浄力が特に高い。皮脂を取りすぎてバリア機能を壊すことも
- ステアリン酸:比較的マイルドだが、他の脂肪酸と合わさると全体的に強洗浄に
- 水酸化K(カリウム):脂肪酸と反応して「石けん系洗浄成分」を作る。pHが高くなりやすく乾燥の原因に
- ラウリルグルコシド:アミノ酸系よりマイルド。脂肪酸との組み合わせでサポート洗浄
刺激になりやすい成分
- PG(プロピレングリコール):保湿剤として使われるが、接触性皮膚炎を起こすことがある成分として有名。肌バリアが弱っていると刺激に
- 香料:表示義務がない混合成分。香りの中にアレルゲンや刺激物が含まれている可能性あり(特に敏感肌は反応しやすい)
- ピロ亜硫酸Na:酸化防止剤。少量でも敏感な人にはかゆみ・かぶれのリスクあり
- BHT(ブチルヒドロキシトルエン):合成の酸化防止剤。比較的安全とはいえ、敏感肌・アレルギー肌には稀に刺激となることも
メラノCCディープクリア酵素洗顔は、サッパリ洗えるし、「毛穴汚れにも効果がありそう!」と期待していました。成分を調べてみると、たしかに洗浄成分はしっかり含まれている印象です。
自分の肌が敏感肌だと気がつくきっかけになったメラノCCディープクリア酵素洗顔。私の肌には洗浄力が強すぎたのかなと思います。
やめてからの肌の変化|赤みと毛穴が変わっていった
思い切って無印良品マイルドジェルクレンジングとメラノCCディープクリア酵素洗顔の両方をストップしてみました。この2つを断って数日たったとき、肌の調子が良くなっているように感じました。
頬の赤みが改善
無印良品マイルドジェルクレンジングとメラノCCディープクリア酵素洗顔をやめてから、数日でまず気づいたのが、頬の赤みが少し引いてきたことでした。お風呂上がりに鏡を見たとき、「なんかいつも赤いよな・・・」という小さなモヤッと感が薄くなっていました。
メラノCCでの洗顔後は「1秒でも早く化粧水をつけないと!」と焦っていたのに、保湿を急がなくても、肌の乾燥やパリパリ感が気にならなくなりました。
これまで、なるべく擦らないように『摩擦』には気を付けて優しく洗っていたつもりでした。でも、洗い方に問題があるのではなく、コスメの成分に気をつけないといけませんでした。
無印良品のマイルドジェルクレンジングは『マイルド』という名前に反して、界面活性剤による刺激が意外と強めなことがわかりました。
さらに、メラノCC洗顔はさっぱり感が気持ちいい反面、敏感肌や乾燥肌には洗浄力が強く、素肌の負担になっていた可能性が大きいことがわかりました。
スキンケアって「何を塗るか」よりも「何をやめるか」の方が効果が出やすい場合もあるんだなと、赤みが落ち着いた肌を見て感じました。
毛穴の目立ちも少し落ち着いた
頬の赤みが落ち着いてきたころ、ふと気づいたのが毛穴の開きも前より目立ちにくくなっていたことでした。特に朝、メイクをすると毛穴の感じがわかりにくくなっていました。
正直、それまで毛穴ケアといえば『毛穴の汚れを落とす』『引き締める』みたいなことばっかり気にしてましたが、実は私の毛穴は乾燥と炎症で開いていただけだったのかもしれません。
無印良品のマイルドジェルクレンジングやメラノCCディープクリア酵素洗顔を使っていたときは、ちゃんと洗えてるはずなのに、「しっかり洗えていないのかな?」とさえ思っていました。逆に、洗いすぎで肌が乾燥&バリア機能が乱れてたんだなと今は想像できます。
スキンケアを『落とすケア』から『守るケア』に変えたことで、肌がもとの状態に戻ってきた感じがします。
劇的な変化ではありませんが、少しずつ毛穴が目立たなくなったのは、肌がちゃんと潤ってふっくらしてきた証拠かなと思っています。
オデコのプツプツができなくなった
頬の赤みが落ち着いただけでも嬉しかったのに、おでこのブツブツが出なくなったは予想外に嬉しいことでした。
月に数回、おでこ全体に赤いブツブツ(かゆみあり)ができることがありました。ホルモンバランスとか、食べ物の影響だろうとあまり気に留めていませんでした。でも、無印のマイルドジェルクレンジングとメラノCCの酵素洗顔をやめてから、ピタッとできなくなったんです。
おでこはもともと皮脂の分泌が多いところだから、しっかり洗えていないのかなとさえ思っていましたが、実は全く違っていたようでした。
敏感肌がスキンケアを選ぶときに気をつけたいポイント
乾燥だとか毛穴目立ちは、「保湿が足りていないのかも!」と思い、クリームをより高保湿や敏感肌用に変えてみたり、分厚く塗りたくってみたり、足す方ばかりに注目していました。
『落としすぎない』
これほんとに大事でした。
足すことよりも、『落とす』作業がどれだけ肌に大きな影響を与えているのか、身を持って知りました。
人気や口コミより『成分』と『自分の肌タイプ』で選ぶ
SNSで話題になっている商品や口コミが☆4.5以上のアイテムって、つい手に取りたくなりますよね。でも実際には、「人気だから自分に合う」とは限らない、ということがよくわかりました。
私の場合は、
・「マイルド」と書かれていた無印良品マイルドジェルクレンジング
・「毛穴に効く!」と評判のメラノCCディープクリア酵素洗顔
この2つが肌の負担になっていた可能性が高いです。
大切なのは、「どんな成分が入っているか」そして「自分の肌はどういう傾向があるのか」を両方で見て判断することです。
口コミよりも、自分の肌との『相性』がいちばんです。
『洗いすぎない』『削りすぎない』が鉄則
スキンケアは、『洗いすぎない』が鉄則です。クレンジングや洗顔って、なんとなく「しっかり落とさなきゃ!」と思ってしまいがちです。私がそうでした。
でも敏感肌にとっては、洗いすぎ、削りすぎが肌のバリア機能の低下につながることもあります。
角質を落とすような酵素洗顔や、アルコールや精油の入ったクレンジングを使っていた頃は、洗い終わったあとに肌がヒリついたり、気がつけば赤みが増していた感じがありました。
洗いすぎない、削りすぎない、は敏感肌の人は特に気をつけたいところです。
低刺激スキンケアへの切り替えで感じたメリット
スキンケアを見直して、低刺激のやさしいケアに変えてから、
・頬の赤みが落ち着いた
・毛穴が前より目立たなくなった
・おでこのブツブツが出なくなった
と、肌全体の調子がグッとよくなりました。
なにより良かったのは、『スキンケアで失敗する怖さ』がなくなったことです。
今はもう、話題のアイテムに飛びつくこともなく、成分表を見て「これは合いそう」「これはちょっと避けたい」と判断できるようになりました。
まとめ|『合わないかも』のサインを見逃さない
1人1人、個人によって肌質が全然違うし、スキンケアって正解がないからこそ迷いますよね。「これで合ってるのかな?」って不安になることもあると思います。
今振り返ると、『頬の赤み』も『おでこのブツブツ』も、肌がずっと「これちょっと違うよ!」というサインを出していました。使い始めてすぐではなくても、「なんとなく変だな」「肌がザワつくな」と感じたら、それは肌からの大事なサインかもしれません。
もし今、「これ、合ってるのかな?」と少しでも思っているアイテムがあれば、一度、思い切ってやめてみる選択をしてもいいのかもしれません。「なんかおかしいかも?」と思ったその直感や違和感、どうか大事にしてもらいたいです。